開催趣旨

医療を取り巻く環境の変化を背景に、チーム医療の一員として薬剤師に求められる知識やスキルは、年々高度化・多様化しています。薬剤師の育成を目的とした教育課程は6年間に延長されましたが十分ではなく、卒後初期研修としての薬剤師レジデント制度の役割が注目されています。

このような社会情勢を背景に、日本薬剤師レジデント研究会は2014年(平成26年)10月に発足しました。本会の趣旨に賛同する会員施設は増加し、2021年(令和3年)10月時点で35病院に上っています。本研究会は各地域におけるカンファレンスのほか、年次集会として「日本薬剤師レジデントフォーラム」を開催し、薬剤師レジデント制度の普及と発展に向けた課題の共有と解決、さらには薬剤師職能のさらなる向上を図っています。

このたび、第12回の年次集会を2023年(令和5年)3月5日に大阪府下で初めて開催することになりました。今回のテーマは、「みんなで考えよう!薬剤師の卒前・卒後教育の連携と深化」としました。現在、薬剤師の質向上を目的とした卒前・卒後教育に関する議論が、関係省庁や団体を中心に活発に行われています。本集会では、特別講演やシンポジウム、一般演題発表など魅力あふれるプログラムを検討しており、有意義な大会となるよう鋭意準備を進めております。多くの方々にご参加いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

第12回 日本薬剤師レジデントフォーラム
大会長 奥田 真弘
(大阪大学医学部附属病院 教授・薬剤部長)
(日本薬剤師レジデント制度研究会 幹事)