開催趣旨

医療を取り巻く環境の変化を背景に、チーム医療の一員として薬剤師に求められる知識やスキルは、年々高度化・多様化しています。薬剤師の育成を目的とした教育課程は6年間に延長されましたが十分ではなく、卒後初期研修としての薬剤師レジデント制度の役割が注目されています。

このような社会情勢を背景に、日本薬剤師レジデント制度研究会は2014年(平成26年)10月に発足しました。本会の趣旨に賛同する会員施設は増加し、2021年(令和3年)10月時点で35病院に上っています。本研究会は各地域におけるカンファレンスのほか、年次集会として「日本薬剤師レジデントフォーラム」を開催し、薬剤師レジデント制度の普及と発展に向けた課題の共有と解決、さらには薬剤師職能のさらなる向上を図っています。

このたび、第13回の年次集会を2024年(令和6年)3月9日に千葉大学にて開催することになりました。今回のテーマは、「薬剤師のプロフェッショナリズム」としました。現在、薬剤師の質向上を目的とした卒前・卒後教育に関する議論が活発に行われていますが、その前提となる薬剤師のプロフェッショナリズムについては薬剤師自身の理解が未だ進んでおりません。本集会では、ワークショップ、一般演題発表など魅力あふれるプログラムを検討しており、有意義な大会となるよう鋭意準備を進めております。多くの方々にご参加いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

第13回 日本薬剤師レジデントフォーラム
大会長 石井 伊都子
(千葉大学医学部附属病院 教授・薬剤部長)
(日本薬剤師レジデント制度研究会 副会長)