開催趣旨


 薬剤師を養成する薬学教育が4年制から6年制となって今年で16年目となり、新しい教育を受けた薬剤師が臨床現場で活躍しています。薬剤師の場合には、免許取得後の初期研修は必修化されておりません。そのため、多くの薬剤師は免許取得後すぐに業務に携わりながら実践能力を身につけているのが実情であり、職場環境により卒後教育の内容は大きく異なります。

 このような状況を踏まえ、全国の基幹病院では独自に研修プログラムを作成し、様々な形で新卒薬剤師に研修の場を提供し、学部教育では不可能な臨床能力を発揮できるプロフェッショナルを輩出してきました。そして、2014年10月には薬剤師レジデント制度を運用している病院の参加を得て日本薬剤師レジデント制度研究会が発足しました。現在、施設会員は30病院となっています。本研究会では各地域でのカンファレンスのほか、年次集会「日本薬剤師レジデントフォーラム」を開催し、薬剤師レジデント制度の普及と発展ならびに今後の薬剤師教育と専門職能の向上に努めています。

 この度、日本薬剤師レジデント制度研究会では11回目の年次集会を東京で開催することとなりました。今回のメインテーマは「薬剤師教育を見つめなおす」と設定いたしました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本大会はWEB開催(ライブ配信)とさせていただきますが、特別講演、シンポジウムやポスター発表などの魅力あるプログラムを企画し、有意義な大会となりますよう、鋭意準備を進めております。多くの方々にご参加いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

第11回 日本薬剤師レジデントフォーラム
大会長 厚田 幸一郎
(北里大学薬学部教授・北里大学病院薬剤部長)
(日本薬剤師レジデント制度研究会 幹事)