開催趣旨
医療を取り巻く環境の変化を背景に、チーム医療の一員として薬剤師に求められる知識やスキルは、年々高度化・多様化しています。薬剤師の育成を目的とした教育課程は6年間に延長されましたが十分ではなく、卒後初期研修としての薬剤師レジデント制度の役割が注目されています。
このような社会情勢を背景に、日本薬剤師レジデント制度研究会は2014年(平成26年)10月に発足しました。本会の趣旨に賛同する会員施設は増加し、2024年(令和6年)4月時点で42病院(個人会員施設含む)にのぼります。本研究会は各地域におけるカンファレンスのほか、年次集会として「日本薬剤師レジデントフォーラム」を開催し、薬剤師レジデント制度の普及と発展に向けた課題の共有と解決、さらには薬剤師職能のさらなる向上を図っています。
この度、第14回日本薬剤師レジデントフォーラムを令和7年3月1日(土曜日)三重大学にて開催することになりました。本大会のテーマは「臨床を通じて薬学を修める~初期臨床研修の役割~」です。来年度より施行される改訂「薬学教育モデル・コア・カリキュラム」では、6年制薬学教育の卒業時までに基礎薬学、医療薬学、衛生薬学、臨床薬学等の知識や技能を学び、薬剤師として求められる基本的な資質・能力を身に付けていきます。そして、卒後の医療現場での臨床研修、診療の実践につながっていきます。
本集会では、特別講演やシンポジウム、一般演題発表など魅力あふれるプログラムを検討しており、有意義な大会となるよう鋭意準備を進めております。多くの方々にご参加いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
第14回 日本薬剤師レジデントフォーラム
大会長 岩本 卓也
(三重大学医学部附属病院 薬剤部 教授・部長)
(日本薬剤師レジデント制度研究会 幹事)